関学数学で7割を取る勉強法|高3から間に合う必勝ステップ

関西学院大学の数学に対して、「難しそう」「理系じゃないと厳しい」という印象を持っている受験生は少なくありません。しかし実際には、関学数学は極端な難問が並ぶ試験ではなく、標準的な問題をどれだけ確実に解けるかが問われる入試です。

それにもかかわらず、点数が安定しない受験生が多いのは、難しい問題に時間を使いすぎたり、解けるはずの問題で計算ミスを重ねてしまったりするからです。数学は「解けるかどうか」だけでなく、「どう解くか」「どう取捨選択するか」で結果が大きく変わります。

この記事では、関学数学で7割を取るために必要な考え方と、今からでも間に合う具体的な勉強ステップを整理します。満点を狙うのではなく、取れる問題を確実に取り切る。そのための現実的な戦略をお伝えします。

目次

関西学院大学数学の特徴と「7割が現実的な理由」

関西学院大学の数学は、「難問で差をつける試験」ではありません。出題の中心は標準レベルで、教科書や典型問題を正しく理解しているかどうかが、そのまま得点に反映されます。だからこそ、正しい戦い方を知っていれば、7割は十分に現実的な目標になります。


● 標準問題中心だからこそ差がつく

関学数学の特徴は、見た瞬間に何をすればよいか分かる問題が多い点です。発想力を強く要求する問題よりも、既に学んだ解法を使えるかどうかが問われます。

そのため、
・公式や解法を知っているか
・基本手順を再現できるか

この2点がそのまま得点差になります。

難しい問題を解けるかどうかより、標準問題を落とさないことの方が、はるかに重要です。


● 失点の原因は「難問」ではない

7割に届かない受験生の多くは、
「分からない問題が多かった」
と感じがちです。

しかし実際には、失点の原因は次のようなものです。

・解ける問題での計算ミス
・途中式を書かずに考えて崩れる
・時間配分を誤って最後まで解けない

つまり、実力不足というよりも、解き方の問題で点を落としているケースがほとんどです。


● 数学は「満点を狙わない方が安定する」

関学数学では、すべての問題を完璧に解こうとする必要はありません。
むしろ、満点を狙う姿勢はリスクになります。

・時間を使いすぎる
・焦ってミスが増える
・後半で失速する

こうした悪循環に入りやすいからです。

7割を目標にするなら、
確実に取れる問題を取り切る
という考え方が最優先です。


● 数学が「得点源」にも「足かせ」にもなる理由

関学数学は、標準問題中心である分、
・準備できている受験生
・準備が不十分な受験生

の差がはっきり出ます。

基礎が固まっていれば安定した得点源になりますが、曖昧なままだと、一気に足を引っ張る科目にもなります。

だからこそ、
「難しいことをやる」より
「当たり前を当たり前にできる」
状態を作ることが重要です。


● 7割は「現実的で最も効率の良い目標」

関学数学において、7割は
・合格に十分寄与し
・無理のない現実的なライン

です。

8割や9割を狙う必要はありません。
7割を安定させるための勉強こそが、最短で合格に近づく道です。

7割を取るための解き方と時間配分の考え方

関学数学で7割を安定させるためには、解法力そのものよりも、問題の取捨選択と解き方の安定感が重要です。ここを意識するだけで、同じ実力でも得点は大きく変わります。


● すべての問題を解こうとしない

関学数学では、すべての問題を完答する必要はありません。
7割を狙う場合の基本方針は、

・確実に取れる問題を落とさない
・時間がかかりそうな問題は深追いしない

この2点です。

最初に問題全体を見て、
「これは取る」「これは後回し」
と判断するだけで、時間の使い方が安定します。


● 完答を狙う問題を見極める

7割を取るためには、
完答できる問題を確実に仕上げる
ことが最優先です。

判断の基準はシンプルです。

・見た瞬間に解法が浮かぶ
・途中式の流れがイメージできる

この条件を満たす問題は、丁寧に解き切ります。
逆に、考え込む問題は一旦飛ばして構いません。


● 途中式を書くことが最大のミス対策

関学数学で多い失点原因は、計算ミスです。
これを防ぐ最も確実な方法が、途中式を書くことです。

・何を求めているか
・どこまで計算したか

を答案上で整理することで、
自分の思考をコントロールできます。

途中式を書くことは、
スピードを落とす行為ではなく、安定させる行為
だと考えてください。


● 時間配分は「前半重視」で考える

関学数学では、前半の標準問題で確実に得点を積み上げることが重要です。
序盤で焦ると、その後の問題にも影響します。

・前半は落ち着いて確実に
・後半は取れるところだけ拾う

この意識を持つだけで、試験全体の流れが良くなります。


● 図表:関学数学の解答判断フロー

状態判断
解法がすぐ浮かぶ丁寧に完答
少し考えれば進めそう時間制限付きで挑戦
解法が見えない後回し・見切り

この判断を問題ごとに繰り返すことで、
時間切れによる失点を防げます。


● 数学は「冷静さ」が最大の武器

関学数学で7割を取るために必要なのは、
難問を解く力よりも、冷静に判断する力です。

・今は解くべきか
・後回しにすべきか

この判断を誤らなければ、
実力以上に点が崩れることはありません。

高3から間に合う数学の学習ステップ

関学数学で7割を取るために必要なのは、難しい参考書を増やすことではありません。
基礎 → 標準 → 過去問
この順番を崩さずに積み上げることが、最短ルートです。


● ステップ①:基礎問題を「迷わず解ける」状態にする

まずは、教科書レベル・基本問題レベルを徹底します。
この段階での目標は、
考え込まずに解法が出てくる状態です。

・公式を見てすぐ使える
・典型的な解法を再現できる
・途中式を丁寧に書ける

関学数学では、この基礎完成度がそのまま得点の安定につながります。


● ステップ②:標準問題で「7割ライン」を作る

基礎が固まったら、標準問題の演習に入ります。
ここで意識すべきは、難問対策ではありません。

・解法選択を素早くする
・計算ミスを減らす
・完答できる問題を確実に取る

このレベルの問題を安定して解けるようになると、
本番で7割が自然に見えてきます。


● ステップ③:過去問で「関学仕様」に調整する

秋以降は、関西学院大学の過去問を使って調整します。
ここでの目的は、点数を競うことではありません。

・時間配分は適切か
・どの分野で落としやすいか
・見切る判断ができているか

こうした点を確認し、
通常の基礎・標準演習に戻して修正します。

→ 過去問の使い方は
https://braincompass.jp/know-how/kg-kakomon/
で詳しく解説しています。


● 図表:関学数学・学習ステップ整理

段階目的取り組む内容
基礎土台作り教科書・基本問題
標準得点力標準問題演習
調整本番対応過去問

● 数学は「完成度」で勝負する科目

関学数学では、
・難問が解けるか
よりも
・解ける問題を落とさないか

が合否を分けます。

高3からでも、
正しい順番で積み上げれば、
7割は十分に間に合います。


まとめ

関学数学は、標準問題中心の試験だからこそ、戦い方次第で得点が安定します。すべての問題を解こうとせず、取るべき問題を見極め、途中式を丁寧に書く。この基本を守るだけで、7割は現実的な目標になります。

基礎を固め、標準問題で得点力を作り、過去問で関学仕様に調整する。この順番を崩さずに取り組めば、数学は不安科目ではなく、合格を支える武器になります。

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