関学国語で7割を安定させる方法｜現代文・古文の得点パターン
関西学院大学の国語に対して、「勉強しても点が安定しない」「現代文は感覚、古文は暗記」という印象を持っている受験生は多いはずです。実際、国語は対策の方向性を間違えると、努力のわりに得点が伸びにくい科目になりがちです。
しかし、関学国語は決してセンス勝負の試験ではありません。現代文には読み方の型があり、古文には確実に点につながる基礎があります。その型と基礎を押さえれば、7割は十分に現実的で、しかも安定しやすい目標になります。合格している受験生ほど、難しいことをやらず、「落とさない解き方」を徹底しています。
この記事では、関学国語で7割を安定させるために必要な考え方と、現代文・古文それぞれの得点パターンを整理します。国語を不安科目から、合格を支える科目に変えるための具体的な道筋を示していきます。
関西学院大学国語の特徴と「7割が安定する」試験構造
関西学院大学の国語は、現代文と古文で構成される、非常に標準的な入試です。奇をてらった出題や、知識量だけで差がつく問題は少なく、文章を正しく読み、設問の意図に沿って処理できるかが問われます。だからこそ、対策の方向性を間違えなければ、得点は安定しやすい科目です。
● 現代文・古文ともに「素直な出題」が中心
関学国語の大きな特徴は、問題文や設問が比較的素直である点です。
極端に読みにくい文章や、ひねった選択肢は多くありません。
その分、
・本文の内容を正しく理解できているか
・根拠を本文に戻して判断できているか
といった、基本的な読解力がそのまま得点に反映されます。
● 国語で差がつくのは「読み方の安定感」
7割に届かない受験生の多くは、
・なんとなく読んでしまう
・選択肢を雰囲気で選んでしまう
といった解き方をしています。
一方、7割を安定させている受験生は、
・どこを読めばいいか
・どこに根拠があるか
を常に意識しています。
国語は、センスではなく
再現できる読み方があるかどうか
で結果が変わります。
● 古文は「基礎」でほぼ決まる
関学の古文は、文章自体が極端に難しいわけではありません。
得点できるかどうかは、
・古文単語の意味を知っているか
・助動詞や敬語が理解できているか
・主語を正しく補えているか
この基礎部分でほぼ決まります。
逆に言えば、基礎が固まっていれば、古文は非常に安定した得点源になります。
● 7割が現実的な理由
関学国語は、
・難問が少ない
・基礎と読み方で得点が決まる
という構造のため、7割は無理のない目標です。
満点を狙う必要はありません。
取れる問題を確実に取り、落とさない
この意識を持つだけで、得点は安定します。
● 国語は「足を引っ張りやすい科目」でもある
国語は後回しにされやすい科目ですが、対策が不十分だと、
・安定しない
・点が上下する
という形で、合否に大きく影響します。
だからこそ、
「なんとなく解く」状態から抜け出し、
型を持って解ける状態
を作ることが重要です。
現代文で点を落とさない読み方と設問処理の型
関学国語で現代文の点数が安定しない原因の多くは、「読み方が毎回変わっている」ことにあります。文章の内容以前に、処理の仕方が定まっていないため、正解できる問題まで落としてしまうのです。ここでは、関学現代文で再現性の高い読み方と設問処理の型を整理します。
● 全文精読は必要ない
現代文でよくある誤解が、「最初から最後まで丁寧に読まなければならない」という考え方です。しかし、関学の現代文では全文精読は不要です。
意識すべきなのは、
・筆者の主張
・理由と具体例の関係
・結論部分
この3点です。
すべてを理解しようとするのではなく、点になる部分を探しながら読む意識を持ちましょう。
● 段落ごとの役割を意識して読む
本文を読むときは、一段落ごとに
「この段落は何を言っているのか」
を簡単に整理します。
・問題提起なのか
・具体例なのか
・まとめなのか
段落の役割が分かれば、設問で本文に戻る場所もすぐに見つかります。
● 接続語と指示語は必ずチェックする
関学現代文では、論理展開を示す接続語が重要な手がかりになります。
・しかし
・つまり
・なぜなら
こうした語が出てきたら、
話の流れが切り替わった合図
だと考えてください。
また、
・これ
・それ
・このような
といった指示語が何を指すかを曖昧にしたまま読むと、内容一致問題で失点します。
● 設問は「本文→選択肢」の順で処理する
現代文で点を落とす最大の原因は、選択肢を先に読んでしまうことです。
関学の選択肢は一見正しそうなものが多く、先に読むと判断を誤りやすくなります。
正しい手順は次の通りです。
- 設問で問われている内容を確認
- 本文の該当箇所に戻る
- 本文内容を自分の言葉で整理
- それと一致する選択肢を選ぶ
● 選択肢は「ズレ」を探す
関学現代文の選択肢には、典型的な誤り方があります。
・一部は本文通りだが、別の部分がズレている
・本文に書かれていない内容を足している
・表現が強すぎる、または弱すぎる
全部が本文通りか
という視点で確認すれば、迷いは大きく減ります。
● 図表：関学現代文・読解フロー
| 手順 | 意識すること |
|---|---|
| 1 | 段落の役割を把握 |
| 2 | 接続語・指示語を確認 |
| 3 | 設問対応箇所に戻る |
| 4 | 本文と選択肢を照合 |
| 5 | ズレのない選択肢を選ぶ |
この流れを固定することで、現代文の得点は安定します。
古文を安定した得点源にするための勉強ステップ
関学国語で7割を安定させるうえで、古文は非常に重要な科目です。理由はシンプルで、対策すればした分だけ点が安定しやすいからです。現代文よりも再現性が高く、基礎がそのまま得点に直結します。
● ステップ①：古文単語は「頻出意味」を優先する
古文でつまずく最大の原因は、単語の意味が取れないことです。
ただし、すべての意味を完璧に覚える必要はありません。
・本文でよく使われる意味を優先
・一語一義でまず定着させる
・長文に出てきた単語は必ず確認
このやり方で十分です。
単語が分かるだけで、本文理解は一気に楽になります。
● ステップ②：文法は「読解に必要な部分」に絞る
関学古文で重要なのは、細かい文法知識ではありません。
特に優先すべきは次の分野です。
・助動詞の意味
・敬語の方向
・係り結び
これらが分からないと、
「誰が、何をしたのか」
が見えなくなり、内容理解が崩れます。
● ステップ③：主語を補いながら読む習慣をつける
古文で安定して得点するために欠かせないのが、主語の補完です。
主語が省略される場面では、必ず立ち止まり、
・この動作は誰のものか
・話の視点はどこにあるか
を確認します。
余白に簡単なメモを書く習慣をつけると、
内容一致問題や心情問題での失点が激減します。
● ステップ④：過去問で「古文の型」を確認する
秋以降は、関学の過去問で古文の確認を行います。
目的は点数を取ることではありません。
・単語で止まっていないか
・主語の取り違えがないか
・設問の根拠を本文に戻せているか
これらをチェックし、
通常の単語・文法学習に戻して修正します。
● 図表：古文対策の学習ステップ
| 段階 | 目的 | 取り組む内容 |
|---|---|---|
| 基礎 | 読解の土台 | 古文単語 |
| 理解 | 文の構造把握 | 助動詞・敬語 |
| 安定 | 内容理解 | 主語補完 |
| 調整 | 本番対応 | 過去問 |
● 古文は「最も安定させやすい科目」
関学国語において、
古文は「やった分だけ返ってくる」科目です。
難しいことをやる必要はありません。
基礎を丁寧に積み上げることで、
7割への土台が確実に固まります。
まとめ
関学国語は、現代文・古文ともに素直な出題が中心で、正しい読み方と基礎を押さえれば7割は十分に安定します。現代文では、全文精読にこだわらず、段落構造と設問対応を意識することが重要です。古文では、単語・文法・主語補完という基礎を徹底することで、安定した得点源になります。
国語は感覚の科目ではありません。型を持って解くことで、得点は必ず安定します。今日から正しい手順で対策を進め、関学国語を合格を支える科目にしていきましょう。
