関関同立の『本当の序列』はこれだ！偏差値・就職・人気の最新ランキング2025

2025年11月8日2025年11月11日

偏差値から見る最新の関関同立ランキング2025

2025年度の入試データを見ると、関関同立4大学の難易度には明確な差があります。
主要予備校の最新偏差値を整理すると、次のような傾向が見えてきます。

大学名	看板学部	偏差値（目安）	共通テスト得点率（目安）
同志社大学	法・経済・商	62.5〜65.0	約82〜84％
関西学院大学	法・社会・国際	60.0〜62.5	約79〜81％
立命館大学	国際関係・政策・経済	57.5〜62.5	約77〜81％
関西大学	法・商・政策	55.0〜60.0	約75〜79％

このデータをもとにした学力的な序列は、「同志社＞関学≒立命館＞関大」。
同志社大学は全学部で偏差値60を超える水準を維持しており、関西私立大学のトップとして不動の地位を保っています。

関西学院大学は英語外部試験を利用した入試方式をいち早く導入し、国際系の人気が高いことが特徴です。
立命館大学は京都・滋賀・大阪の複数キャンパスを展開し、受験機会が多いことから広範な層に支持されています。
関西大学は大阪中心部へのアクセスの良さと、実学重視のカリキュラムが受験生に選ばれる理由です。

偏差値の数字だけでは見えない差

偏差値は大学の学力を測る重要な目安ですが、それだけでは大学の実力をすべて判断することはできません。
近年は入試制度が多様化しており、一般選抜・共通テスト利用・総合型選抜・学校推薦型など、方式によって難易度が変化します。

たとえば、同志社大学の共通テスト利用型は高得点が必須ですが、立命館大学は科目数が少ない方式があり、戦略的に受けやすい構成です。
また、関西学院大学の英語資格利用制度や関西大学の幅広い出願枠も、受験生にとって大きな選択肢となっています。

共通テスト得点率の平均を目安にすると、次のような水準が目立ちます。

大学名	共通テスト得点率（平均）	特徴
同志社大学	約83％	高得点必須の選抜傾向
関西学院大学	約80％	英語力重視の学部構成
立命館大学	約78％	学部による差が大きい
関西大学	約77％	実用科目中心の選抜方式

2025年度入試で注目すべきポイント

2025年度からは共通テスト科目の一部が改定され、特に数学と情報分野の重要度が増すと予想されています。
その影響で、英語・数学・情報に強い生徒が多い同志社や関学を志望する傾向がやや強まり、立命館や関大を併願するケースが増えると見られます。

このような背景を踏まえても、偏差値による学力序列は依然として「同志社＞関学≒立命館＞関大」が明確です。
ただし、入試方式の選び方次第では、どの大学にも十分なチャンスがあります。

就職実績・企業評価で見る「社会で強い」大学はどこか

受験生や保護者にとって、大学選びで最も気になる要素のひとつが「就職の強さ」です。
ここでは、関関同立4大学の就職実績と企業からの評価をもとに、社会で評価される大学を整理します。

大学名	有名企業就職率（目安）	特徴
同志社大学	約29％	全国規模の企業への就職が多い
関西学院大学	約22％	グローバル志向の企業に強い
立命館大学	約20％	卒業生数が多く実績の裾野が広い
関西大学	約17％	地元企業や公務員志向が中心

数字を見ると、ここでも学力面の序列と同様に「同志社＞関学≒立命館＞関大」という傾向が見えます。
同志社大学は全国の有名企業・官公庁・マスコミへの就職実績が群を抜き、ブランド力と卒業生ネットワークの広さが評価を支えています。

関西学院大学は語学力と国際感覚を生かした就職が強みです。外資系企業や総合商社など、国際舞台で働きたい学生に人気があります。
立命館大学はマンモス大学でありながら、上位層がしっかりと大手企業に進む実績を持っています。就職先の業界も幅広く、多様な進路を選べる点が特徴です。
関西大学は関西圏の地元企業との結びつきが強く、安定志向の学生に支持されています。特に地方公務員やインフラ関連企業への就職で存在感があります。

社会で評価される要因

この序列の背景には、いくつかの共通点があります。

まず、上位大学ほど学生の学力層が厚く、企業側も採用に安心感を持ちやすいという構造があります。
また、大学ごとのブランド力や校風も評価に影響します。同志社大学の「品格ある自由主義」、関西学院大学の「Mastery for Service（奉仕の精神）」といった理念は、社会人教育との親和性が高いと評価されています。

立命館大学や関西大学は、社会課題解決や実学教育に力を入れており、実践的な能力を持つ学生を多く輩出しています。
このように、それぞれの大学が異なる強みを持ちながら、結果として「関関同立」全体が全国でも上位の就職実績を誇っています。

学部ごとの差と受験生へのアドバイス

就職実績を比較する際は、「大学全体」だけでなく「学部ごとの差」を見ることも大切です。
たとえば、同志社大学の理工学部や商学部、関西学院大学の社会学部、立命館大学の国際関係学部、関西大学の政策創造学部などは、いずれも就職実績が高い学部として知られています。

また、大学院進学率や留学経験者数の多い学部では、就職率の数値が一時的に低く見える場合もあります。数字だけで判断せず、進路の「質」にも注目しましょう。

受験生人気・出願動向から見る“今選ばれる大学”

大学の魅力を測るもう一つの指標が「人気」と「出願動向」です。
近年、受験生の志向や入試制度の変化により、関関同立の間でも微妙な人気の差が生まれています。
ここでは、2024年度から2025年度にかけての志願者数や受験動向をもとに、最新の人気状況を整理します。

志願者数から見る関関同立の構図

2024年度一般選抜の志願者数を見ると、立命館大学が約9万人規模で最多となりました。
同志社大学は約5万2千人と安定した人気を維持し、関西学院大学と関西大学も前年を上回る出願増を記録しています。

大学名	一般選抜志願者数（2024年度）	傾向
立命館大学	約93,000人	学部・方式が多く、全国的に人気が高い
同志社大学	約52,000人	上位層の受験生を中心に安定した人気
関西学院大学	約60,000人前後	国際学部などの人気が継続
関西大学	約80,000人前後	地元志向の受験生に根強い支持

規模で見れば立命館が群を抜いていますが、偏差値上位層では同志社の人気が最も高く、難関私大としての地位は揺るぎません。
一方、関学や立命館は多様な入試方式を展開しており、併願戦略が取りやすい点が受験生の支持を集めています。

出願方式の広がりと受験傾向の変化

関関同立はいずれも、共通テスト利用型や英語資格利用型など、幅広い方式を取り入れています。
特に立命館と関学は共通テスト利用の枠を広げており、全国からの受験者が増加しています。
同志社は依然として高得点が求められますが、確実に実力を測りたい受験生にとって魅力的な選抜方式となっています。
関西大学は一般選抜の受験機会が多く、現役生からの支持が強いのが特徴です。

2025年度もこの傾向は継続すると予想され、「同志社を第一志望、立命館や関学を併願、関大を安全圏に設定する」という戦略が主流になると考えられます。